「朝起きたら顎が痛い」「パートナーに歯ぎしりがうるさいと言われた」――こんな悩みを抱えている方は、実は少なくありません。日本人の約10〜15%が歯ぎしりの問題を抱えているとされています。
歯ぎしり対策として最も効果的なのが、ナイトガード(マウスピース)です。歯のすり減りを防ぎ、顎関節への負担も軽減してくれます。ただ、歯科で作るものから市販品まで種類が多く、「どれを選べばいいの?」と迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
この記事では、ナイトガードの選び方からおすすめ商品6選、歯科で作る場合の流れや費用、日々のお手入れ方法まで、まるっと解説していきます。歯ぎしりが気になり始めた方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

歯ぎしりを放置すると起きるトラブル
「たかが歯ぎしり」と軽く考えてしまいがちですが、放置すると思わぬトラブルにつながることがあります。まずは、歯ぎしりが引き起こすリスクについて確認しておきましょう。
歯への影響
- 歯がすり減る:エナメル質が削られて知覚過敏の原因になる
- 歯が欠ける・割れる:強い力が加わり続けることで歯にヒビが入る
- 詰め物・被せ物が外れる:歯ぎしりの力で接着が剥がれてしまう
- 歯周病の悪化:歯への過度な力で歯周組織がダメージを受ける
顎・体への影響
- 顎関節症:顎の痛みや口が開きにくくなる症状
- 頭痛・肩こり:咬筋の緊張が頭痛や肩こりを引き起こす
- 睡眠の質の低下:歯ぎしりによって深い睡眠が妨げられる
歯ぎしりを長期間放置すると、インプラントや被せ物など高額な治療が必要になるケースもあります。早めの対策が大切です。
ナイトガードの種類と選び方
ナイトガードには大きく分けて「歯科で作るオーダーメイドタイプ」と「市販のセルフタイプ」の2種類があります。それぞれの特徴を見ていきましょう。
歯科で作るオーダーメイドタイプ
歯型を取って、自分の歯にぴったり合うナイトガードを製作してもらう方法です。フィット感・効果ともに最も優れています。
ソフトタイプ
- やわらかい樹脂製で装着感が良い
- 軽度の歯ぎしりに向いている
- 噛みしめる力で薄くなりやすい(寿命は約半年〜1年)
ハードタイプ
- 硬いアクリル樹脂製で耐久性が高い
- 中〜重度の歯ぎしりに対応
- 装着感はソフトタイプに劣るが、噛み合わせの調整がしやすい
市販のセルフタイプ
お湯で温めて自分で歯型を取るタイプや、そのまま使う既成品タイプがあります。手軽に試せる反面、フィット感は歯科製に劣る傾向があります。「まずは試してみたい」という方の入門用としては選択肢に入ります。

ナイトガードおすすめ6選
ここからは、歯科用と市販品を合わせたおすすめのナイトガード6選を紹介していきます。
歯科用オーダーメイド
1. 歯科医院でのオーダーメイド ナイトガード(保険適用)
最もおすすめなのが、歯科医院で作るオーダーメイドのナイトガードです。保険適用で5,000〜6,000円程度で作れるため、コストパフォーマンスも抜群。歯科医師が噛み合わせを細かく調整してくれるので、効果の面でも安心です。
- 費用:保険適用3割負担で約5,000〜6,000円
- 製作期間:約1〜2週間
- 寿命:ソフトタイプ約半年〜1年、ハードタイプ約2〜3年
- おすすめ度:迷ったらまずこれ一択
市販のおすすめナイトガード
2. デンタルマウスピース(東京企画販売 TO-PLAN)
お湯で温めて歯型を取る成型タイプで、ドラッグストアでも手軽に購入できるロングセラー商品です。まずは市販品で気軽に試してみたいという方にぴったりの入門モデルといえます。
- タイプ:お湯成型(ボイル&バイト)
- 価格帯:約800〜1,200円
- おすすめの人:手軽に試したい人
3. Cutona(キュトナ) デンタルマウスピース
ネット通販で人気の高い歯ぎしり用マウスピースです。2個入りでコスパが良く、お湯成型タイプなのでフィット感もまずまず。収納ケース付きで持ち運びにも便利です。
- タイプ:お湯成型(ボイル&バイト)
- 価格帯:約1,000〜1,500円(2個入り)
- おすすめの人:コスパ重視の人
4. Dr.Qolis 歯ぎしり防止マウスピース
上下の歯が直接当たらない構造になっており、歯ぎしりの衝撃をしっかり吸収します。ソフトな素材で装着時の違和感が少ないと評判の商品です。
- タイプ:既成品(サイズ調整可能)
- 価格帯:約1,500〜2,500円
- おすすめの人:装着感を重視する人
5. SOVA ナイトガード
アメリカ歯科医師会認定の海外ブランドで、わずか1.6mmという超薄型設計が特徴です。つけていることを忘れるほどの装着感で、カスタムフィット加工(お湯成型)にも対応しています。
- タイプ:お湯成型、超薄型
- 価格帯:約3,000〜5,000円
- おすすめの人:市販品で最高のフィット感を求める人
6. DenTek プロフェッショナルフィット ナイトガード
アメリカで人気のブランドで、外側がハード・内側がソフトという2層構造を採用しています。歯科用に近い設計で、市販品の中ではかなり本格的なナイトガードです。
- タイプ:お湯成型、2層構造
- 価格帯:約2,000〜4,000円
- おすすめの人:市販品でも本格的なものが欲しい人

歯科でナイトガードを作る流れと費用
「歯科でナイトガードを作りたいけど、どんな流れになるのか不安」という方のために、具体的な手順と費用を解説します。
作成の流れ
- 初診:問診・口腔内検査・レントゲン撮影(歯ぎしりの影響を確認)
- 歯型取り:シリコンやアルジネートで上下の歯型を取る
- 製作:歯科技工所でナイトガードを製作(約1〜2週間)
- 装着・調整:実際にはめてみて、噛み合わせを細かく調整
- 経過観察:1〜2週間後に再来院して状態を確認
費用の目安
| 項目 | 費用(3割負担) |
|---|---|
| 初診料+検査 | 約2,000〜3,000円 |
| ナイトガード製作 | 約3,000〜4,000円 |
| 調整 | 約500〜1,000円 |
| 合計 | 約5,000〜8,000円 |
歯ぎしりのナイトガードは保険適用です。市販品を何度も買い替えるよりも、歯科で1つ作った方がトータルコストで得になるケースも多いので、ぜひ一度相談してみてください。
ナイトガードのお手入れ方法
ナイトガードは正しくケアしないと雑菌が繁殖し、口臭や口内トラブルの原因になります。長持ちさせるためにも、日々のお手入れを習慣にしましょう。
毎日のケア
- 朝外したら水で流しながら歯ブラシでやさしく洗う
- 歯磨き粉は使わない(研磨剤でナイトガードに傷がつく)
- 風通しの良い場所でしっかり乾燥させる
週1回のケア
- 入れ歯洗浄剤(ポリデントなど)に浸けて除菌
- または中性洗剤で洗う
- お湯は使わない(変形の原因になる)

ナイトガードに関するよくある質問
Q. ナイトガードをつけると歯ぎしりは治る?
A. ナイトガードは歯ぎしり自体を治すものではありません。歯ぎしりによるダメージから歯を守るための道具です。歯ぎしりの根本原因であるストレスや生活習慣については、別途対処していく必要があります。
Q. 市販と歯科用、どっちがいい?
A. 結論からいえば、歯科用が圧倒的におすすめです。フィット感が段違いですし、噛み合わせの調整もしてもらえます。市販品はあくまで「まず試してみる」ための選択肢として考えておくのが良いでしょう。
Q. ナイトガードに慣れるまでどのくらいかかる?
A. 1〜2週間で慣れる方がほとんどです。最初は違和感があって眠りにくいかもしれませんが、毎晩つけ続けることが大切です。途中でやめてしまうと、いつまでも慣れないままになってしまいます。
Q. ナイトガードはどのくらいで交換する?
A. ソフトタイプは半年〜1年、ハードタイプは2〜3年が目安です。穴が開いたりすり減りが激しい場合は、早めに歯科で相談してください。
Q. 歯ぎしりの原因は何?
A. 主な原因としては、ストレス・不安・睡眠の質の低下・噛み合わせの問題・飲酒・カフェインなどが挙げられます。複合的な要因で起きることが多いため、一つずつ対処していくことが重要です。
Q. 子どもの歯ぎしりにもナイトガードは必要?
A. 子どもの歯ぎしりは成長過程で自然に見られるもので、多くの場合は心配いりません。ただし、歯のすり減りがひどい場合や顎の痛みがある場合は、小児歯科に相談することをおすすめします。
Q. 日中の食いしばりにもナイトガードは使える?
A. 日中用のマウスピースもありますが、ナイトガードとは設計が異なる場合があります。日中の食いしばりが気になる場合は、歯科医師に相談して適切なタイプを選んでもらいましょう。
まとめ:歯ぎしり対策は早めのナイトガードが正解
ナイトガード選びのポイントを振り返ります。
- ベストは歯科でオーダーメイド(保険適用で5,000〜8,000円)
- まず試すなら市販のお湯成型タイプでOK
- ナイトガードは歯ぎしりを治すのではなく「歯を守る」もの
- 毎日のケアと定期的な交換を忘れずに
- 歯ぎしりの根本原因(ストレスなど)の対処も並行して行う
歯ぎしりを放置すると、将来的にインプラントや被せ物など高額な治療が必要になるリスクがあります。ナイトガードは数千円で作れる、最もコスパの良い予防投資です。気になった方は、まずかかりつけの歯科医院で相談してみてください。

参考リンク:

